不動産投資の世界では非常に有名な政策金融公庫。
政府系の金融機関ということもあり、市中銀行とは異なる融資スタイルを取っています。
政策金融公庫の特徴をしっかりと把握し、有利な条件で融資を組んでいきましょう。
- 目次
- 1. 融資エリア
- 2. 融資期間
- 3. 金利
- 4. 頭金
- 5. 物件評価方法
- 6. 属性
- 7. 法人での融資の可否
- 8. 日本政策金融公庫のまとめ
- 9. 最後に
1. 融資エリア
日本政策金融公庫は支店があるエリアであれば対応可能です。
日本政策金融公庫の場合、実際に担当者が物件の現地確認に行きますので、支店からあまりにも遠い場所に物件がある場合(おおよそ1.5時間以上かかる場合)対応が難しくなります。
2. 融資期間
日本政策金融公庫の場合、物件の構造に関係なく融資期間は最大で15年となります。
RCや鉄骨造で15年融資の場合、キャッシュフローを得るのは非常に難しいですので、実際には木造での取り組みがメインとなるでしょう。
3. 金利
日本政策金融公庫で融資を組成した場合の金利はおおよそ2%です。
4. 頭金
物件の評価次第では頭金無しでの融資も可能ですが、支店によっては頭金を求めてくる場合もあります。
政策金融公庫は支店の担当者によって方針が変わる可能性があることを認識しておくと良いでしょう。
5. 物件評価方法
日本政策金融公庫の物件評価方法は積算評価です。
基本的に、土地・建物共に積算評価の6割~7割の掛目が入ります。
6. 属性
日本政策金融公庫は属性に関する規定はありません。
年収が高くなくても使える貴重な金融機関です。
7. 法人での融資の可否
資産管理法人への融資も可能ですが、基本的には代表取締役が連帯保証人となる必要があります。
8. 日本政策金融公庫を活用する上で知っておくべきこと
8-1. 一度実績ができると、その店をずっと使うことになる
日本政策金融公庫は、一度融資実績ができると基本的にそのお店をずっと使うことになります。
支店の担当者によって案件を組成する力に違いがあるということからも、最初の実績を作る支店には注意した方が良いでしょう。
基本的に居住地近くの支店が担当となりますが、勤務地近くや、購入を予定する物件近くの支店であっても対応して貰うことは可能です。
8-2. 家賃の支払い実績などの確認がある
日本政策金融公庫は堅実な姿勢を貫いており、ルーズな人には融資をしないという特徴があります。
具体的には、日常の生活口座の確認などをすることで、生活の状況を確認したりしますので、政策金融公庫の活用を考えている方は、口座の整理も進めていくと良いでしょう。
9. 日本政策金融公庫のまとめ
何と言っても日本政策金融公庫の特徴は、物件の構造や築年数に関係なく15年の融資を組むことができるという点でしょう。
木造の法定耐用年数が22年と短いことを考えると、築古の木造で日本政策金融公庫を使うことが適しています。
最後に土地として売り切ることができそうな築古の高利回り物件などは日本政策金融公庫が適していると言えます。
10. 最後に
日本政策金融公庫の特徴についてお伝えしました。
その他の金融機関含め、不動産投資で有利な条件で融資を組みたい方は【保存版】不動産投資の融資を有利に組むために必要な銀行の全知識という記事を参考にして下さい。