収益物件の仲介手数料は、決して安いものではありません。
余計な支出を避けるためにも、仲介手数料を安くしていきたいものですよね。
そこで今回は、仲介手数料を下げる方法についてお伝えします。
- 目次
- 1. 仲介手数料とは?
- 2. 仲介手数料は安くできるのか?
- 3. 仲介手数料無料をうたっている会社は大丈夫?
- 4. 売主として仲介手数料を下げるために知っておくべきポイント
- 4-1. 交渉は強気に行って構わない
- 4-2. 高値で売却することが目的と認識する
- 4-3. 複数の会社から見積もりを取ることを忘れない
- 5. 買主として仲介手数料を下げるために知っておくべきポイント
- 5-1. 仲介手数料値下げの交渉は、買付を入れるタイミングで行う
- 5-2. ネットに記載されている仲介会社ではなく、知り合いの仲介会社に依頼する
- 5-3. 今後の関係性を含ませる
- 6. 最後に
1. 仲介手数料とは?
まず、仲介手数料とは何なのかという点について説明します。
仲介手数料とは、不動産の売買をする際、仲介をしてくれた仲介会社に対して払う手数料のことです。
つまり、自分で売主や買主を見つけた場合には仲介手数料は発生しません。
また、仲介手数料は物件の売買金額によって変わってきます。その費用は以下の通りです。
売買価格 | 仲介手数料 |
200万円以下 | 5.4% |
200万円~400万円以下 | 4.32%+2.16万円 |
400万円超 | 3.24%+6.48万円 |
なお、仲介手数料の細かい計算方法などについてしっかりと理解したい方は、仲介手数料とは?不動産売買における仲介手数料の計算方法を詳細に解説いう記事を参考にして下さい。
2. 仲介手数料は安くできるのか?
次に、仲介手数料を安くすることは可能なのかという点について説明します。
結論としては、仲介手数料を安くすることは可能です。
なぜなら、上記1.でご紹介した3%~5%の仲介手数料というのは、宅建業法上で決められた「上限」であり、安くする分には全く問題ないからです。
ただし、仲介手数料を安くするにはポイントがあります。詳細については、4.で説明しますので、そちらをしっかりと読んでください。
3. 仲介手数料無料をうたっている会社は大丈夫?
仲介手数料を安くする方法についてお伝えする前に、仲介手数料無料をうたっている仲介会社は大丈夫なのか?という点についてお伝えしようと思います。
結論からお伝えすると、仲介手数料無料をアピールしている会社が大丈夫かどうかは、その仲介会社のモラルによります。
手数料無料の詳細について理解したい方は、不動産売買で仲介手数料無料となる仕組みと注意するべきポイント5ついう記事を参考にして下さい。
ポイントは、物件を高値で売却することができるかという点です。仲介手数料無料をうたっているが、実際にはマーケットよりも安い金額で物件を売りに出し、買主から手数料を貰っている仲介会社もいますので、注意するようにしましょう。
4. 売主として仲介手数料を下げるために知っておくべきポイント
ここから、仲介手数料を下げるために知っておくべきポイントについてお伝えしていきます。
その際、あなたが売主である場合と、買主である場合においてポイントは異なってきますので、それぞれの場合についてみていきましょう。
まずはあなたが売主である場合です。
4-1. 交渉は強気に行って構わない
あなたが売主である場合、基本的に強気で交渉を行って構いません。
なぜなら、不動産仲介会社としては、売主と媒介契約を結ぶことにより、誰が買ったとしても、その不動産が売れた場合は仲介手数料を得ることができるからです。
逆の場合、すなわち、買主側の仲介を行う場合は、仲介する買主が物件を買わない限り、手数料は入ってきません。
買付を入れたとしても、ローンが通らない、気が変わったといった理由で案件が流れることもあるでしょう。
つまり、仲介会社としてどれだけ仕事をしようとも、収益が上がらない可能性があるのです。
だからこそ、物件を持っている人は絶対的に強いという感覚を持ちましょう。
仲介会社と話す際には、初めの段階で仲介手数料の交渉を行って構いません。
4-2. 高値で売却することが目的と認識する
上述の通り、基本的には強気で構いません。
その上で意識するべきポイントについてお伝えします。仲介手数料を安くすることも重要ですが、それ以上に重要なことは、その不動産を高い値段で売却するということです。
極端な話、仲介手数料無料であったとしても、その仲介会社が最終的に販売した金額が、マーケット価格の95%であった場合、5%分の損をしてしまうことになります。
仲介手数料が安くなれば手残りももちろん多くなりますが、その結果として売却価格が下がってしまうことがないようにしましょう。
4-3. 複数の会社から見積もりを取ることを忘れない
上述の通り、売主の立場としては、仲介手数料の値下げ交渉をすること以上に、高値で売却することが重要になってきます。
そう考えると、あなた自身が、不動産の市場価値をしっかりと把握する必要があります。
その際にやっておかなければいけないことは、複数の不動産仲介会社から見積もりを取っておくことです。
そして、複数の見積もりの提示を受けた際、仲介会社に対し、その金額の妥当性について徹底的に質問をしましょう。
売却予定の不動産の情報を沢山集めることにより、本当に売れる売却価格のイメージがだんだんとつかめてくるはずです。
ただ手数料を安くするだけではなく、こういった情報収集をしなければ高い金額で不動産を売却することは難しいでしょう。
まとめると、売主の立場であれば仲介手数料の割引をすることは難しくありません。
それ以上に、適正な売却価格をしっかりと把握するようにしましょう。
5. 買主として仲介手数料を下げるために知っておくべきポイント
次に買主として仲介手数料を下げるためのポイントについてお伝えしていきます。
上述の通り、買主というのは売主に比べると立場が弱いです。つまり、仲介手数料の値引き交渉は慎重に行う必要があります。
なぜなら、仲介手数料割引の交渉を行うことによって、仲介会社のやる気が一気にそがれてしまう可能性があるからです。
そういった点も踏まえ、ここで紹介するポイントをしっかりと把握しておきましょう。
5-1. 仲介手数料値下げの交渉は、買付を入れるタイミングで行う
まずは、仲介手数料を下げる交渉を行うタイミングについてです。
案件が具体化する前に仲介手数料の交渉をしてしまうと、仲介会社のやる気を削いでしまう可能性がありますが、その一方で、話がまとまった段階で仲介手数料の値下げ交渉をすることはマナー違反です。
このポイントを踏まえ、仲介手数料の値下げ交渉は、買付を入れるタイミングで行うようにしましょう。
なぜこのタイミングが良いのかというと、仲介会社として、収入面を踏まえて案件を進めるべきかどうかという判断をすることができるからです。
と言うのも、不動産仲介会社は最終的に案件を決めるためには、自らの収入である仲介手数料を削ってでも案件を決めようとします。
なぜなら、案件ができなければ、収入はゼロだからです。
だからこそ、仲介手数料が下がるかもしれないことを事前に聞いていれば、その点も踏まえ、案件を進めるかどうかの判断をすることができるのです。
そういった意味では、買付のタイミングで仲介手数料値下げの交渉をすることがベストと言えるでしょう。
5-2. ネットに記載されている仲介会社ではなく、知り合いの仲介会社に依頼する
不動産の仲介においては、ネットに載っているほとんどの物件はどの不動産会社でも仲介をすることが可能です。
なぜなら、不動産の仲介会社は、売り物件にアクセスすることができるからです。
売主が仲介会社と媒介契約を結んだ場合、ほとんどの場合においてその売り物件の情報を不動産仲介会社館のデータベースに載せる必要があるからです。
つまりネットに記載されている仲介会社に依頼する必要はなく、どの仲介会社に依頼しても良いのです。
そして、まだ会ったこともない仲介会社よりも知り合いの仲介会社の方が、仲介手数料の値引き交渉に応じやすいということは簡単にイメージてきます。
だからこそ、知り合いとなる不動産会社を一社作っておくと、今後不動産を購入する際、進めやすくなっていくでしょう。
5-3. 今後の関係性を含ませる
次に今後の関係性を含ませることによって手数料を安くするという方法もあります。
午後の関係性というのは具体的にはさらなる不動産の買い増しもしくは不動産の売却をする時に、改めてあなたの仲介会社を糖質ので今回は手数料を安くしてくださいというお願いをするというものです。
この方法は、仲介会社から見ると若干不安です。なぜならこの約束をしたとしても実際にあなたが不動産を売却する時その仲介会社に依頼するかどうかは分からないからです。
この辺りは仲介会社との信頼関係がポイントになってきます。
大手の仲介会社の場合などは、組織としてしっかりと収益を取る取ることが大事になってきますので、長期的な関係性を踏まえて値引きをするということは難しいかもしれませんが、比較的小規模の仲介会社であればこういった交渉は有効になるでしょう。
6. 最後に
仲介手数料を値引きするためのポイントについてお伝えしました。
仲介手数料値引きすることはとても重要ですが、それ以上に信頼できる仲介会社を見つけることが不動産投資を成功させる上でとても重要です。
また、収益物件の売却を考えている方は、仲介手数料を安くするだけではなく、高い金額で売却することができるようにしましょう。
マンションの売却を考えている方は、【保存版!】マンションを高く売却するために知っておくべき16のテクニックという記事を参考にして下さい。